2012年3月15日木曜日

ビジネスモデルジェネレーション


アレックス・オスターワルダー&イヴ・ピニュール著「ビジネスモデルジェネレーション ビジョナリー、イノベーターと挑戦者のためのハンドブック」翔泳社

これ面白いですよ。題名のように、いかにして新しいビジネスモデルを創造するか、という内容になっていますが、本書の特徴はとにかく読むより見て楽しめる本、理解出来る本になっていることでしょう。

この本では、ビジネスモデルを創り出すプロセスに焦点をあてています。このようなプロセスは、今日、一般企業にとどまらず、学校、病院などさまざまな法人の運営にとっても大切な視点を与えてくれるでしょう。いかに、クリエイティブに目の前の課題に対処できるかという点では、運営組織の違いを気にする必要はありません。

この本が提案している方法で、重要なもののひとつに〝ビジュアルシンキング〟があるでしょう。見える化して思考するということですが、これによって課題やプロセスのメンバー間で共有がうまくいきます。話す、聞くだけでの会議ではなかなか生産的にはなっていかないものです。

たった一つの正しいやりかたがあるわけではありません。地域、状況、使えるリソース、直面する課題によってビジネスモデルは変わっていきます。これを念頭に、問題解決を探っていかなければなりません。本書は、そのためのアイデア創造の道しるべとなっています。