中嶋嶺雄著「なぜ、国際教養大学で人材は育つのか」祥伝社黄金文庫
ご無沙汰でしたが、2012年度の〝右脳〟ゼミのスタートです。
初回は、秋田にある国際教養大学の理事長・学長を務める中嶋氏が著した本です。
著者は、東京外国語大学学長などを経て、現職に就任。現代は、国際化(グローバリゼーション)の時代と言われますが、これを見据えた人材を育てる大学として、国際教養大学の設立から中心となってきた方です。
もう一つが、〝教養〟重視の学部教育を図ること、と言っておられます。昨今の日本の大学では、残念ながら失われつつあるものです。著者は、学部で教養を教えることが、グローバルスタンダードだと言っています。専門は、大学院でということです。これは、アメリカンスタンダードのような気もしますが。日本の大学、とくに国立大学法人では、教養部解体と大学院重点化で、学部の立ち位置が中途半端なんですねえ。