待望の化石ツアーを企画しています。
5月20日(木)の午後からです。
場所は東条湖周辺。
詳しくは後日アップします。
2010年4月28日水曜日
禅 シンプル生活のすすめ
枡野俊明著「禅 シンプル生活のすすめ」三笠書房 知的生き方文庫
「禅」についてのキーワードとして、「無我」と「至誠」をあげておきましょう。
坐禅の修行をするなかでは、自分は無の世界へと導かれます。そこで、見えてくる何かがあるわけです。
我々ヒトは経験のなかで、さまざまな知識を獲得したり、信念をもつようになります。しかし、そのために物理的には見えているのだけれども、気がつかなくなってしまっていることも多いのではないでしょうか。
これは、認知心理学で言うところのボトムアップ処理とトップダウン処理の関係にまさにあてはまります。トップダウン処理は効率的ですが、外の世界の情報にバイアスをかけて見ているということでもあります。
もう一つ、ヒトには欲といものがあります。おそらく、禅の考えでは私欲を捨てて「至誠」になれ、と言っているのではないでしょうか。「無我」とは、自分本意の欲を滅却して、他のために尽くせと。どうでしょう。
2010年4月27日火曜日
2010年4月24日土曜日
ハーバード白熱教室
メンバーのみなさん、ハーバード白熱教室の再放送はもう見られたでしょうか。
NHKの運営方法についてはどうかと思いますが、白熱教室のような良質な番組を提供してくれるNHK教育には拍手をしたいですね。
民主主義は、最終的には多数決という手続きで物事を進めていきます。つまり多数派の意見によって政治は動いていくということですね。サンデル教授は、第1回で功利主義の代表格であるベンサムの「最大多数の最大幸福」を引用しながら、学生へ疑問を投げかけます。「5人の命を救う代わりに、1人を犠牲にしてもよいのか」と。これは、功利主義の考えでは正しいわけです。
教授は必ずしも多数派の意見に正義があるわけではないと議論を進めていきます。学生の意見を聞いていると、考え方が違う背景には、それぞれの立場、物事の捉え方が異なっていることがわかってきます。ここで気づかされることは、ただ議論すればよいというわけではなく、最終的には多数決で決まっていくとしても、その前にお互いの考え方を相手に伝えて、その溝を埋めていくような努力をしなければならないということです。
今の日本の民主主義はアメリカからもらったものですが、このような大切なことが抜け落ちてしまっているようで気になります。おそらく、西欧の民主主義には長い歴史のなかで培った重みがあるからなのでしょう。我々が、西欧の歴史や思想から学ぶことは、引き続き多そうです。
NHKの運営方法についてはどうかと思いますが、白熱教室のような良質な番組を提供してくれるNHK教育には拍手をしたいですね。
民主主義は、最終的には多数決という手続きで物事を進めていきます。つまり多数派の意見によって政治は動いていくということですね。サンデル教授は、第1回で功利主義の代表格であるベンサムの「最大多数の最大幸福」を引用しながら、学生へ疑問を投げかけます。「5人の命を救う代わりに、1人を犠牲にしてもよいのか」と。これは、功利主義の考えでは正しいわけです。
教授は必ずしも多数派の意見に正義があるわけではないと議論を進めていきます。学生の意見を聞いていると、考え方が違う背景には、それぞれの立場、物事の捉え方が異なっていることがわかってきます。ここで気づかされることは、ただ議論すればよいというわけではなく、最終的には多数決で決まっていくとしても、その前にお互いの考え方を相手に伝えて、その溝を埋めていくような努力をしなければならないということです。
今の日本の民主主義はアメリカからもらったものですが、このような大切なことが抜け落ちてしまっているようで気になります。おそらく、西欧の民主主義には長い歴史のなかで培った重みがあるからなのでしょう。我々が、西欧の歴史や思想から学ぶことは、引き続き多そうです。
2010年4月22日木曜日
エヴァンゲリオンのキリスト教観
ちにたさんが教えてくれたエヴァをより楽しむYouTube動画はこれでしょうか。キリスト教では、人間は原罪を背負った存在であると言われるように、贖罪はキリスト教の教義のなかでも中心的なものなのでしょう。そこで、不完全さをもっている人間を補完してしまおうというのが人類補完計画なわけですね。これしちゃっていいの?と戸惑いながらエヴァの物語は進んでいきます。これはつまり神と同等な存在になることを意味しますから。
指令中枢であるゼーレの目的と実施機関であるネルフのヘッドであるゲンドウの思惑はどうも違うようです。不完全さと言うと何か満たされないもの、というイメージもあるかと思います。エヴァンゲリオンでは、ヒトの心のなかにも何か満たされないものがあるんだけど、これ補完してしまっていいの?と言ってるような気がしますね。
ルネサンスとは何であったのか
塩野七生著「ルネサンスとは何であったのか」新潮文庫
よく、教育再生という言葉を耳にします。再生はフランス語でルネサンス です。それでは、歴史や宗教(西欧文明ではキリスト教、ユダヤ教、イスラム教のせめぎあいがありますね)や思想の観点から、ルネサンスにはどのような意味が込められているのでしょうか。あらためて、考えてみましょう。思想では、合理精神という用語がキーワードになるかもしれませんね。
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