2011年7月25日月曜日

無趣味のすすめを読んで



『無趣味のすすめ』 村上 龍






 もともと、雑誌『GOETHE(ゲーテ)』に掲載されていた今回の『無趣味のすすめ』です。



『GOETHE』はビジネスマンを対象にした雑誌ということですが、村上 龍さんはどんなビジネスマンを思い描いて執筆されたのでしょう?本誌は書評が二分しているということで、読み解ける人は一定の年代以上の人だろうか?と本の背景を考えながら読み進めていきました。



 私たちの話は高度経済成長期以前の”かつて”と”現代”の対比がおもな内容として展開しました。



”個”が尊重される今の良さと厳しさを特別支援教育になぞらえて話は拡がっていきました。

2011年7月16日土曜日

無趣味のすすめ

 

 村上龍「無趣味のすすめ」幻灯舎文庫

 今年度、前半最後の本は雑誌ゲーテに連載されている村上龍氏のエッセイ集です。

 村上流の現代社会を見る目が提示されています。

 エッセイ集なので、話題が様々ですが、氏の見る目について理解することを通して、今、そしてこれからの日本の社会について考えてみましょう。

2011年7月15日金曜日

風姿花伝を読み終えて


伝統を”花”で伝える。次世代に伝えたい”花”はいったいなんだろう?
この本では、『能』を通してそれぞれの年齢にある”花”に気づかせてくれました。

”花”それは、人の”心” 『花は心、種は技』 季節にあった種をまき、花を咲かせる。
私たちは自分が表現できる”花”が大切で、それは、人の内面である。
どのように内面を磨くか、特別支援教育においてのみならず、人として一番大切なように思う。

『年々去来の花を忘れぬ』
昔から伝わってきた”花”、今作られた”花”、それぞれを大切に、次世代に私たちは
特別支援教育の視点でも伝えていけたら幸いだと、私は思っています。

2011年7月11日月曜日

風姿花伝


 世阿弥著、水野聡訳「風姿花伝」PHP

 今回のお題は、世阿弥の「風姿花伝」です。日本の伝統芸能である〝能〟から芸を極めるとはどういうことか考えてみましょう。

2011年7月9日土曜日

「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」後編

第二部「われわれは何者か」 第三部「われわれはどこへ行くのか」をテーマに語りました。
この本は、「われわれ」すなわち、「わたしたち『人間』」が「ひとつの生物」として、「現在を生き抜く」視点に立ち、過去から学び、未来に向かいどう進むべきか問いかけています。

人間は、思い込み、勘違いの動物だと私は常々感じています。人がまるで頂点にいるような錯覚、自分が見えているもの、聞こえているものがすべてのような思い込み、自分はきっと正しいことをしているという自信と不安・・・この本を読むことにより、そういう人の弱さに気づかせてもらえる・・・そんな1冊だったように思います。同時に、この本は「人でないとできない」こともたくさんあることも教えてくれました。たとえば、今回の話題の中心にもありました言語、それは人が得た素晴らしい能力だと思いました。鳥にあって、サルにはない・・・これにはびっくりでしたけど。模倣は人やサルには可能で・・・。人がつかんだ能力が、たまたま今の地球で生きる環境とマッチしたから人はここまで進化できたのでしょうね。でも、利己的遺伝子は、これから私たちにどんな変化をもらたすかわかりませんし、人が周囲を見渡す力を低下させると思わぬほかの生命体や環境からの逆襲を受けることになりかねません。そうなっては大変!これからも、自分にできること、自分だからできることを人が集まることで力を合わせて、追い求めていきたいと思いました。

個人的には、鳥の言語についての部分がとっても面白く、やっぱり言語学はロマンだわ~なんて思いつつ今回の本を閉じました。

この本を読み終えた今、物語の主軸となった一枚の絵を再度眺めて、みなさんはどのようなことを考えますか?

ファシリテーター:ケセラセラ   グラフィカー:キティ